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 首相の「退陣」表明と永田町のドタバタ劇に、東日本大震災の被災地からは厳しい声が相次いだ。

【フォト】被災者「内輪もめしている場合じゃない」

 宮城県南三陸町の佐藤仁町長は「一連の政局を腹立たしい思いで見つめている」と不快感。

 福島第1原発事故で「計画的避難区域」に指定された福島県飯舘村の菅野典雄村長は、役場で記者団に「会議をやっていたから知らないし、全然興味はない」と切って捨てた。

 また、福島県の佐藤雄平知事は、不信任案の否決については、「政府も国も国会も超党的にやっていこうという結果ととらえたい」と一定の評価。菅内閣に対しては、「謙虚に受け止めてほしい。被災者、被災地のために迅速な対応をお願いしたい」と訴えた。

 宮城県の村井嘉浩知事は不信任案の提出について、「被災者に代わって厳しく問いただした野党の意思表示」と理解。「被災地は待ったなしだ。国の責任をどこまで果たすのか示してほしい」と注文を付けた。

 一方、岩手県の達増(たっそ)拓也知事は政界の混乱について「被災者支援や復旧、復興を強力にするためなら全然構わない」と述べ、「参院の多数側から不信任案を出されるようでは駄目」と政権運営を批判した。


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 民主党は2日夜、党本部で常任幹事会を開き、内閣不信任決議案に賛成した松木謙公元農水政務官、横粂勝仁衆院議員の2人を除籍(除名)処分に決めた。小沢一郎元代表ら欠席・棄権した15人は岡田克也幹事長が事情を聴く必要があるとして処分を保留した。

【フォト】小沢派混乱 自民議員に泣きつく

 これに先立つ役員会では、欠席・棄権した議員のうち小沢氏を除く14人を12カ月の党員資格停止処分とする方針を発議した。政治資金規正法違反罪で強制起訴され、判決確定まで党員資格停止中の小沢氏については除籍処分も検討したが、追加処分は見送った。

 ところが、常任幹事会では、参院側から、14人の党員資格停止処分について「厳しすぎる」との意見が相次ぎ、意見がまとまらなかった。

 一方、菅直人首相は2日、内閣不信任決議案に賛成するとして1日に辞表を提出した鈴木克昌総務副大臣や三井弁雄国土交通副大臣ら5人の副大臣、政務官について、辞表を受理せず続投させる方針を決めた。5人が最終的に不信任案に賛成しなかった。

 内閣不信任案採決で賛成、欠席・棄権した民主党・与党系無所属議員(敬称略)

 【賛成(2人)】松木謙公(3)、横粂勝仁(1)

 【欠席・棄権(17人)】小沢一郎(14)、田中真紀子(6)、内山晃(3)、太田和美(2)、岡島一正(2)、古賀敬章(2)、石川知裕(2)(無所属)、石原洋三郎(1)、笠原多見子(1)、金子健一(1)、川島智太郎(1)、木内孝胤(1)、瑞慶覧長敏(1)、黒田雄(1)、三宅雪子(1)、三輪信昭(1)、佐藤夕子(1)(無所属) ※丸数字は当選回数


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 菅直人首相は2日昼の民主党代議士会で、東日本大震災の復旧・復興と東京電力福島第1原発事故の対応に一定のめどがついた段階で退陣する考えを表明した。これを受け、鳩山由紀夫前首相が不信任案反対を呼びかけ、自民、公明、たちあがれ日本の3党が提出した内閣不信任決議案は直後の衆院本会議で賛成152票、反対293票で否決された。民主党の小沢一郎元代表ら計33人は欠席・棄権した。民主党分裂は当面回避されたが、夜になると「首相に退陣の意思はない」との見方が広がり、政界の混迷は一層拍車がかかったといえる。

 2日朝の時点では鳩山、小沢両氏が不信任案賛成を表明、民主党議員80人前後が同調する意向を固め、可決の公算が大きかった。

 これを受け、首相は2日午前、首相官邸で鳩山氏と会談。両氏は(1)民主党を壊さない(2)自民党政権に逆戻りさせない(3)大震災の復興と被災者救済に責任を持つ−の3点を文書で確認。その上で、首相は、復興基本法案の成立と平成23年度第2次補正予算案の早期編成のめどがつけば退陣する考えを示したという。

 代議士会で首相は「私の指導力に不十分な部分が多々あり、ご迷惑をかけたことをおわびしたい。大震災と原発事故への対応に一定のめどがついた段階で若い世代に責任を引き継ぎたい」と述べた。鳩山氏は「民主党がバラバラに見えてはそしりは免れない。一致した行動をお願いしたい」と内閣不信任案への反対を呼びかけた。

 採決では、民主党から小沢氏ら15人が欠席・棄権し、賛成は松木謙公、横粂勝仁の両氏だけだった。

 採決後、鳩山氏は「2次補正予算案は6月いっぱいに中身が決まる。すなわち『めどが立つ』状況になる」と述べ、6月中に退陣するとの認識を示した。

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